2006年05月26日

例大祭やら講演会やら

なんかまた風邪がぶりかえして来てるっぽい。
ここんとこまた生活リズムがガタガタと言うか、
終電逃してファミレスで夜を明かしたり漫喫泊まったりしてるのも原因くさい。
そもそも家にいられる時間が少なくて、デスクワーク
(いや、ある意味全部デスクワークなのかもしれないが)が全く進まない。
移動時間が長いってのは結局、朝夕に時間を食われて昼夜が短くなるって事である。
それも今年で最後だが、今年が一番シンドそう…。
切り抜けるのみ!!

SFジュブナイルだったはずの作品はいつしかSFいらねんじゃね?と言う話になり、
なんかちょっとコメディっぽい作品になりそうである。
軽いプロットだけ書いたが、まだまだ中身はスカスカだ。

19日に秋葉原のダイビルで行われた森脇裕之師匠の講演を観に行った。
情報処理学会の招待講演と言うものである。
普段言われているような事や、
以前の『デバイスアート・シンポジウム』での内容と同じような話もあったが、
最後の方で師匠が提唱した「メディア・アート2.0」と言う物が大変興味深かった。
と言うか、最近展覧会のコンセプト決めのためによく話し合いをしているのだが、
それをしているうちに「結局、私たちの作ってる作品って何なのよ」って話になってきていて、
その中で固まって来ていた目指してる物、良いと思う物が、
「メディア・アート2.0」の定義によく当てはまっていたのだ。
上手くまとまらず、言葉に出来ないでいた物が、目の前に提示された感じである。
大変面白い講演だった。

講演終了後、展覧会メンバーと飯と会議を兼ねて、
ヨドバシの上にある「鎌倉パスタ」と言う店に入った。
テーブル席なのに靴を脱いで中に上がると言うちょっと変わった店だ。
サンマルクグループと言う事で、特にパンが旨い。
お土産にアンパン(アンクロワッサン?)ももらった。
そして私は朝食もサンマルクカフェでパン食ったんだよなぁ…と思った。
しかし和風パスタの店な訳だが、
同じフロアに同じく和風パスタの「洋麺屋 五右衛門」が入っているのは誰の陰謀か(笑)
ここの「洋麺屋 五右衛門」も入ったことあるけど、こっちの方が広くて落ち着くなぁ。

家に帰って、偶然にも同日放映だった師匠出演のTV番組『アート・ラバー』を観る。
こちらも良い番組であった。
早いとこ岡本太郎美術館で開催中の『知覚展』にも行きたいなぁと思った。

21日に池袋サンシャインシティにて開催された『博麗神社例大祭3』へ行った。
オンリーイベントへ行くのは4年ぶり位だろうか。
って言うか、オンリーイベントでこれだけ大規模な物は過去に見た事が無い。
しかもそれが一般流通作品ではなくインディーズ作品だと言うのだから驚きだ。
それなりに有名な人が書店流通で本を出しても1000冊売れなかったりするのに、
インディーズ流通、しかもたった一人で作っているゲームの、
ファン活動をしているサークルが500以上集まり、その何倍もの数のファンがここに集まっている。
インディーズの市場規模など高が知れているが、それでも無視できない規模ではある。
何より、原作がとても愛されているなぁと思った。
私も今回良い作品を買う事ができたと思う。
私は原作の初心者であるため断言することは出来ないが、
原作の段階ではそこまでカッチリとキャラクターが固められているようには感じていない。
しかし、素晴らしいポテンシャルを秘めていることは確かで、
それが結果的に、ファンのイマジネーションを掻き立てるのだろう。
事実、作家によってキャラクターの解釈にかなり差があるように感じた。
それは性格や言動、デザインに至るまで全てだ。
ただ、一つ言えるのはどの作家の描くキャラクターも素晴らしく生きている。
キャラクターが生きて描けるのは、
そのキャラクターが作家それぞれの中で生き、育っているからだ。
これこそが、私の「原作が愛されている」と言う根拠である。

つか『武装錬金』TVアニメ化かよ!
打ち切ったマンガがアニメ化なんて皮肉なものだな…少年ジャンプよ。

今季のVAIOはどれも良いなぁ。

written by D.J.HIRO : 05:23 | comment (0)


2006年05月16日

エリザベート等


また随分と開いてしまった…。
まぁ、いつものことか。
半年以上ぶりの落描き付き日記です。
案の定クリック原寸です。
あ、発売日は15日で、最早今日ではありません。
あしからず。
まおらはもう少しつり目気味だよなぁ…と反省。
『紳クロ』4巻については後述いたします。

って言うかもう5月かよ!
あ、三村ツッコミで思い出したけど8日にやった内Pスペシャルは微妙だったなぁ…。
まぁ、面白かったけど、やっぱ事前打ち合わせとかしちゃダメですよ。
グダグダが内Pの売りなんだから!!
そういう意味で、裏の手柄はふかわだろう。
番組後半、他局とブッキングしていたため(だろう)、出番なし!!
番組ブッキングするなんてグダグダ過ぎる!!(褒め言葉)

10日に日生劇場で公演中の東宝ミュージカル『エリザベート』を観に行った!!
私はあまり予備知識を持たないで観に行ったのだが、物語は言わば大河ドラマであった。
とにかく、メインの一路真輝、山口祐一郎の両氏がマジで凄かった…!!
特に山口氏演ずる死の帝王トートの歌が素晴らしく、鳥肌物である。鳥肌実ではない。
舞台も大変美しく、特に照明効果が上手いように感じられた。
また、衣装デザインがとにかくカッコいいし豪華である。
一路氏演ずる主役エリザベートのドレスの豪華さも目を見張るが、
脇役の衣装までしっかりした作りであった事に驚いた。
また、終わらないスタンディングオベーションに対し、客席の明かりが点き、
閉場アナウンスが流れた後にも、
3回目のアンコールで舞台に出てきた二人がとても楽しそうで印象的であった。
(客席の明かりとアナウンスは言わば追出しであるため、
 その後にもアンコールに応じたこれはかなりの例外ではないだろうか)
っつーかいくつか観劇してきてなんとなくいろいろなシステムや法則が分かってきた。
これはしっかりと生かしましょう。

4月28日に和田画廊で行われていた、
『現象から新しいかたち展-再構築芸術へのいざない-』へ行った。
この日は安藤孝浩氏の作品が展示されていた。
植物が発芽する時に発生する微弱な電気を増幅し星の瞬きのように見せている。
発芽する時に電気が発生しているとは驚きだ。
今回、私は初めて和田画廊へ行ったハズなのだが、
建物の前まで来て、なぜかここに一度来た事があるような気がした。
デジャヴュか…?
とも思ったが、建物の前に立っていた小さな看板をみて謎は解けた。
なんと、和田画廊はくりえい社東京オフィスと同じ建物に入っていたのだ。
くりえい社は私が初めてオフセット印刷を頼んだ印刷屋である。
そして、もう5年程前になってしまうと思うが、一度だけ入稿に訪れた事があった。
その時とは違う駅から歩いてきたため、
途中では全く気付かなかったが、こんな偶然もあるんだなぁ。

13日に多摩美で行われた、
中沢新一氏と細野晴臣氏の公演『これからはじまる音楽のために』を観た。
普通に友達同士の会話みたいな感じだったのだが(っていうかその通りなんだけど)、
やっぱああ言う人たちの会話って普通に喋ってても唸らせられる発言が飛び出すから凄い。
最近、感じたり言われたりしているアイディア出しに必要なこと(別名「とんち」(笑))を、
見出す方法論を中沢氏の言葉の中に発見した気がする。
生かせると良いな。
ミニライブみたいなのもあってとても良い公演だった。
っつーか、細野氏が今年から多摩美の教授(客員だが)になってたの知らなかった…(笑)
「坂本教授」より先に本物の教授になっちゃったよ(笑)

音楽ネタで思い出したけど、この間ヲノサトル著『甘い作曲講座』を買った。
前から欲しかったのだが、ずっと在庫切れで買えなかったのだ。
それがどうも最近改訂版で増刷されたらしく、売っていたので購入。
内容は、あまりにも良い本過ぎて言いたくありません。
こんな本をずっと探していたのです!
今まで悩んでいた多くの謎が解けました。
でも、これは独り占めしたい本です。
んで、そこに書かれていたメロディ制作における「三回目のセオリー」と言うものが、
お笑いで言う所の「三段落ち」そのまんまだなぁと思った。
と言う話。
やっぱり全ての表現は繋がっているんだ!!(待て)

最近、すっごく今更であるが、
上海アリス幻樂団さんの『東方Project』シリーズをいくつかプレイした。
うむ。確かに凄い!
私はシューティングゲームをほとんどやらないので、
シューティング的にどうなのかとかはよく分からないが、
とにかく様々な工夫や凝った演出がされていて大変面白い。
そして全体のクオリティも素晴らしく高い。
それはゲーム内容が変わっても、
シリーズに一本の軸があるため揺らぎなく制作が行われているからだろう。
音楽の評判が非常に良いが、その点に関しても納得である。
確かにハマる。
このシリーズが一人の手と脳で作られていると言うのだから驚くほかない。
しかし、それも一朝一夕に完成されたものではなく、
長年制作を続けているからこそ辿り着けた境地であることは間違いない。
ユーザーとして楽しむと共に、学ぶべきところも多い。

なんか買うマンガ関係の本が溜まっていたので一気に購入。
ついでに一言レビュー。
『紳士同盟クロス』4巻 種村有菜
 報われないまぐりん、そしてまおら…(涙)早く5巻出ろ!!(笑)
『武装錬金』10巻 和月伸宏
 良いラストだったと思う。消化不良な感じも残るが、次回作が早く見たい。
『DEATH NOTE』11巻 大場つぐみ・小畑健
 テンションは保っていると思う。少し穴を感じる。このままラストまで突っ走って欲しい。
『サクラ大戦-漫画版-』5巻 広井王子・藤島康介・政一九
 ゲームに比べアイリスの話が大幅にアレンジされ、それが素晴らしかった。
『鉄のラインバレル』1~3巻 清水栄一・下口智裕
 面白いとの噂で買ってみたが、確かに面白い。素晴らしいクオリティ。今後も期待。
『新 吼えろペン』4巻 島本和彦
 持ち直して来た感がある。が、もっと凄いものを見たい!
『医龍』11巻 乃木坂太郎
 ここまで全くの衰えを見せない。素晴らしいとしか言い様がない。
『神の雫』6巻 亜樹直・オキモト・シュウ
 なんかやっぱ良くない方向へ来てしまっている気がする。惜しい気持ちでいっぱいだ。
『バーテンダー』5巻 城アラキ・長友健篩
 いつもとは非にならないほど力が入っているように思える話があった。面白い。
『ないしょのつぼみ』2巻 やぶうち優
 いつもの事ながらなかなか手堅い。王道だが、それが面白い。
『やぶうち優ファンBOOK』
 良くも悪くもファンブック。
『FOOD GIRL』OKAMA
 グラフィックは素晴らしい。内容は馬鹿らしい。そこが良い。
『咎狗の血 公式ビジュアルファンブック』
 ゲームは未プレイ、絵が気に入って購入。広報絵を大きく載せて欲しかった。少し凹んだ(笑)
『凛 -松本規之画集-』
 ほぼジャケ買い。今一歩及んでいない感じがする。
『魔動王グランゾート メモリアルブック』
 ちょっと高い気がする。『ワタル』のも出てるらしいので探そう。

そして最後に近況。
前の日記で困っていたアイディアはほぼ固まり、作るべき物の形は見えてきている。
が、まだまだ掘り下げが足りない。
技術的問題も山積みである。
展覧会の話も難航しながらも進んでいる。
進んでいるからこそ焦る。
SFジュブナイル企画は少々行き詰っている。
もしかしたら違う企画に差し替えられるかもしれない(汗)
とにかく最悪来週火曜までにプロット完成以上まで行かなくては……!
この間、また別の企画会議のためにヒッピーファクトリーへお邪魔したのだが、
頼んでいた原稿の出来があまりにも早く、そして素晴らしくて驚いた。
(私も原作の一人なのに(笑))
そして同時に、自分の仕事へのプレッシャーが大きくなった。
どちらにせよ、早く日の目を見させてやりたい。
そう、最近思うことなのだが、
自分の周りにいる人間の作るもののクオリティが高くて、楽しくて仕方がない。
高くなったと言える人もいるし、高い人が周りに増えた事も確かだ。
とにかく、変な言い方をすれば「こんなに良い物をタダで見れて良いの!?」みたいな感じ(笑)
そしていろいろと安心して頼みごとが出来るようになった。
私はずっと周りに本気で物を作る人がいなくて、
作品を見せ合ったりする事もなく、常にプロと自分を比べる事しか出来なかった。
比べるだけならそれでも良いが、私の作品に批評やアドバイスをくれる人もいない。
そして共に物を作れる人もいないから、一人で黙々と作るしかなかった。
だが、自分の歩いてきた道やテクノロジーの進歩によって、
今は良い場所にいられていると思う。
このまま進んでいけば、もっと楽しい所へ行けるのかと思うとワクワクすると共に、
気合とやる気が生まれ出でる。
とりあえず、今年はぶっ飛ばして行くよ~!!

written by D.J.HIRO : 08:57 | comment (61)