2008年02月17日

残念ながら

また一ヶ月以上あいちゃったぜ!イェイ!
と、まぁ、理由は分かりませんが最近の口癖は「残念ながら」のD.J.HIROです。

残念と言えば『太正浪漫堂&SakuraCafe』が3月末で閉店するそうですね。
あの場所は私にとって夢の場所、一つの目標点だっただけに、とてつもなく悲しいです。
悩む事があると、SakuraCafeに行って考えをまとめたりしたものです。
ただ、閉店が一番辛いであろう広井王子さんが誰よりも一番前向きであると言う所に、
多くの事を学んだ気がしました。
やはり、常に夢と希望は持ち続けていなくてはいかん。

実は1月から週一でミュージカル座のスクールに通っています。
3ヶ月と言う短い期間で一本の舞台(ミュージカル)を作り上げると言う、
ワークショップのようなものです。
これがなかなか勉強になるし、とても面白い。
だが、運動神経と体力、そして記憶力が人並み以下の私には無謀な挑戦だった……。
4月の発表会の演目は『アインシュタイン・フォーリーズ』(編集版)と先日決まり、
私はアルバート・アインシュタイン役をやらせていただく事になりました。
ぎゃー。
現在では東宝ミュージカル『エリザベート』『マリー・アントワネット』等の、
歌唱指導までなさっている林アキラさんが本公演で主演されていた役です……。
ありえん……。
楽曲も林アキラさんに当書きされた物らしく、先生が思わず笑ってしまうほど難しいと来た……。
どうなることやら……。
ただ、勉強のためにビデオでみせてもらった、
本公演版の『アインシュタイン・フォーリーズ』は本当に素晴らしかった。
繰り返し言っているが、役者も台本も音楽も演出も、
日本でこれだけのオリジナルミュージカルが作れる劇団は稀だ。
レベルでは到底真似する事も出来ないから、せめて敬意を込めて演じようと思う。

なんか海外のデザイン系ウェブマガジン『dezeen』と言うサイトに、
『hoe,hoe,hoe!』が凄い丁寧に紹介されていた事が発覚!
ライターさんはデザイナーズ・ウィーク当日に取材してくれた人だった。
ありがたや。
そしてここ最近の活動はと言えば。
とりあえず、某・プロダクション所属声優さんの名刺制作は先日無事納品。
某・株式会社ほにゃららキット・ジャパンさんと制作する作品はものすごい悩んだ結果、
なるべく毛色の違う5種類の企画書を提出。
一番通らないだろうなぁ……と思っていたやつが通る事に。
でも一番やりたかったやつだからラッキーだ。
女性向な感じのキラキラしたインスタレーションになる予定。
タイトルは『ポリフォニック・ルーシー』(仮題)です。
まぁ、これまた完成まで長い道のりになりそうだが。
(今年中に出来れば合格だな(笑))
その他、VODALES関係ではいつも通り水面下で活動中。
守る気なく書くけど、3月から一年間でVODALES関係作品10本出します!!(笑)
以下、まだ発表して良いか分からない話も多いけど、ダメだったら消そう。
ここ読んだあなたはラッキーだ(笑)
とりあえず、3月に『戯雅輪舞』の新作が出ます。
その後も続々と登場するはずです。
5月やら8月やらには『雪月の星霜』関連の作品がリリース予定。
ちなみに、『雪月の星霜』は近々「楽天」「Yahoo!」等、
大手サイトのダウンロード販売コンテンツに登場予定!
そして、現在は以上とはまた別の企画が具体的に動いてます。
その内、一作は今年リリース出来るでしょう。
それはなんと、あのタイトルです……。
でもまだ関係者にさえ話振って無いんだよね!(笑)
大丈夫かいな……。

恒例の逆行日記
2月16日
ミュージカル座の稽古場へ、2月21日~25日に北千住THEATER1010で上演する、
ミュージカル・コメディ『トラブルショー』の稽古を見学させてもらいに行く。
スクール生と言う特権を活用して個人的にお願いして見せてもらったので、
一人、スタジオの隅っこで観てました(笑)
もう、すぐに劇場入りなので大分最終段階に近い状態だったようです。
細かなチェックの後、通し稽古を行い、それを主に見せてもらいました。
やはりプロの現場ってのは凄い。
役者一人一人の集中力や切り替えも凄いし、演出陣の目、耳が見ているところも凄い。
全てにおいて鋭いと言う表現がピッタリな気がする。
始終とりはだ立ちっぱなしだった。
また、一つのシーンに次々直しを入れて行って、
そのシーンがグッと良くなるまでの一部始終など見るとさすがだと思ってしまう。
しかし、何度も何度も演じて、それを何度も何度も直し、
と言う作業はなんだか、物作るって何でも一緒だなぁと改めて思わせる。。
素晴らしい作品になりそうなので皆さんオススメです!
是非、劇場へ!
2月14日
青山円形劇場へ青山円劇カウンシル#1~RISE!~『ウラノス』を観に行く。
もっと前衛っぽいものを予想していたのだが、全然違った。
なかなか面白い。
と言うか、かなりのトンでもシナリオである。
だが、トンでもシナリオ好きとしては楽しめた。
この話、最後どうまとめる気なんだろう……と思って見ていたが、
半ば予想通りの投げかけ系(別名:投げっぱなし)だった。
まぁ、その投げかけで我々自身や現代社会の在り方そのものを問うている様にも見えた。
演出はとてもよくまとまっている。
しかし、円形劇場の特性はあまり生かされていない。
役者陣が実力派揃いだったように感じる。
演技に魅入る事が多かった。
特に、こういうトンでもシナリオは役者が良いと生きる。
2月13日
代々木競技場で行われていた『rooms No16』へ行く。
MONGOOSEが出展していたのでお邪魔しに行ったのだ。
ファッション関係の展示・商談イベントである。
ちょっとデザインフェスタぽい感じではあるが、そこは仕事、どれも質が高い。
(敷居が高くなるように設定されているからだろう)
あの中ではMONGOOSEは浮く存在であるが、ここで浮いてこそ意味があると言うのを再認識。
とても注目されていたし、注目に応えられるラインナップが揃っていた。
またこうやって有名になっていくんだなぁ……。
その後、ヒッピーハウスで会議。
問題山積み。
爆笑。
2月11日
横浜ZAIMにて行われていた『諸_芸術展』を観に行く。
多摩美情報芸術の院生、要は後輩達の展示である。
個々の道を進んできている者もいれば、
悩んでいるのか、悩む事を悩んでいるのか、と言う者たちもいると言う印象。
とりあえず、大学院と言うコミュニティが相乗効果と言う機能を果たしていないのは感じられる。
もったいない(永ちゃん)
あと、私はなんだかんだでZAIMに初めて行く事になったのだが、
ZAIMにせよBankARTにせよ、あの辺りのああ言う展示空間が若い作家達にとって、
現代アート(むしろメディアアート?)の展示場所のメインストリームみたいになっている所に、
この業界全体のレベルを疑うと言うか、置かれている状況を懸念してしまうと言うか……。
いろんな条件で、ある意味理想的な場所だったりするのは分かっているけども、
実際、大きな課題だと思う。
やっぱテレビもハイビジョンじゃないとね。
うちはブラウン管だけどね。
1月28日
品川にて久々に師匠と会い、打ち合わせ。
色々と企画の話やら面白い話やら。
作品制作とは別に面白い仕事をもらえそう。
その後、テアトル新宿にて劇場版『空の境界』第一章、第二章を立て続けに観る。
第一章があまりにも素晴らしくて絶句。
素晴らしいとは聞いていたが、逆にその期待感があったにもかかわらずの絶句である。
特に美術が素晴らしすぎる。
一緒に観ていたrskさんと「これは劇場版パトレイバーとか超えてるよ!」って話をしてたら、
後に美術監督が『劇場版パトレイバー』ほか今敏監督作品を手がけている池信孝さんだと判明。
私の目に狂いはなかった!(笑)
第一章は演出も素晴らしい。
ストーリーは原作どおりなのだろうから特に触れないが、とても丁寧な演出で私好みだ。
古橋一浩監督のような繊細さがある。
式がアイスを食べるシーンがあるのだが、そこの描写で泣きそうになった。
第二章は比較的普通の出来の良いアニメ。
演出がいきなり雑になってた。
スタッフロールを観たら予想通り監督が変わってる。
でもストーリーは第二章の方が好き。
さて、前提にすべきだったかも知れないが、私はTYPE-MOON作品を実はあまり良く知らない(笑)
同人ゲーム界に革命を起こした存在として、それを目の当たりにした者として、
その歴史にはなかなか詳しいと思うが、作品自体にはほとんど触れていないのだ。
ちなみにどれぐらいかと言えば『月姫』は買ったけどアルクしかクリアして無い。
『fate』は完全ノータッチ。
『空の境界』は原作を買ったは良いがほとんど読んでおらず、内容もほとんど覚えていない。
それぞれメディアミックス企画(アニメ等)にも全くノータッチだ。
だからとりあえず、今回の判断が贔屓目である事は無いと付け加えておく。
ただ、周りから聞いた各作品の印象から考えると、この『空の境界』こそが一番、
奈須きのこ本人らしい作品なんじゃないかなぁと思った。
なぜなら『空の境界』と言う人格と『fate』と言う人格が私には同じには思えないからだ。
きっと『fate』には奈須きのこではないものが名実共に添加されているのだろう。
それにしても、ただでさえアニメ映画7部作なんて前代未聞なのに、
このクオリティでそれをやられたら今度はアニメ映画業界に革命が起きそうだ。
息切れしないことを切に願う。
(すでにちょっと息切れしてるけど……)
1月22日
下北沢本多劇場へ劇団たいしゅう小説家第14回公演『SOHJI/そうぢ!』を観に行く。
コメディとなっているが、最後に残るのはとてもやるせない気持ち。
感動するのではない。
心が締め付けられる感じだ。
そして何よりキャスティング。
これはキャスティングの妙としか言いようが無い。
キャスティング勝ちともいえるかもしれない。
全然アリだ。
しかし、テレビではその実力を拝見していたが、
石井正則さん(アリtoキリギリス)が本当に素晴らしい。
まず上手い。
そして持っている空気感がまた素晴らしい。
今回は主演で沖田総司と言う役どころだったが、完璧に演じきっていた。
特に、石井さんは殺陣が本当に美しく、沖田そのものと言っていい。
衣装もカッコよく印象に残った。
1月20日
東京国際フォーラムへ『レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」』を観に行く。
バレエは初だが、ゲスト・ソリストが草刈民代さんと言うことで期待して行く。
バレエと言うのが実はものすごく壮大な物であると知る。
身体表現って言うのは極めるとここまで行くのかと。
身体以外の表現が殆ど無いため、誤魔化しがきかない。
そのなかで草刈民代さんはズバ抜けていた。
素人目に見ても一目瞭然な完成度の高さ。
彼女の身体が本当に物語の白鳥みたいに見えてくる。
しかし、バレエと言う表現の気になった点は、空間性に乏しい事か。
床が決まっているので、高さの表現は跳躍しかない。
あとは奥行きのみだ。
仕方ない事ではあるが、この点はほかの舞台芸術に劣ってしまうところだろう。
1月16日
日生劇場へミュージカル『ペテン師と詐欺師』を観に行く。
鹿賀丈史さんと市村正親さんの名コンビ。
そこに今年はソニンさん加わるという形。
鹿賀さん、市村さんはやはり飛びぬけているが、ソニンさんが予想以上に素晴らしかった。
はまり役だと思うし、何より歌えて動ける。
あの大御所二人に挟まれても堂々とした演技。
(あの二人がいたから出来たのかもしれないが)
大変素晴らしい。
ただ、世界設定に対して、美術が少々おざなりに感じられた。
1月13日
西新井邸にてヒッピー達の新年会。
誰が言っていたか忘れたが、確かにやっぱ定期的にそう言う会合はやりたいものだ。
茂木健一郎さんも言っていたが、脳が外部との接触によって成長する。
話をするのはとっても大事。

日記も終わったところで、日にちが分からない物レビュー。
・島本和彦『アオイホノオ』1巻
これは素晴らしいです。
私はよく、島本さんの本を「漫画作品としてどうとかじゃない、これはバイブルだ」と言っていますが、
これもまたそんな感想です。
「吼えろペン」の炎尾燃は悩める我々に真理を与えてくれるが、
本作の焔燃は我々と共に悩んでくれる。
まさにアオイホノオ。
それこそ、誰かと語り合っているような感覚に近い。
島本和彦の描く『まんが道』。
まさにそれ。
この業界で読み継がれていく可能性がとても高い作品だ。
また、これが『卓球社長』のラストにつながって、
そしてさらに『燃えよ』『吼えろ』『新吼えろ』とつながって行く事を考えると感慨深い。
・種村有菜『紳士同盟†』9巻
クライマックスです。
この作品はいつもクライマックスな気がしますが。
それはそれだけのテンションと密度を保っているからでしょう。
人にはそれぞれの幸せがあり、それは時と共に変わっていくもの。
それとも、変わらないものなのか。
早く次が読みたい……。
・城アラキ、松井勝法『ソムリエール』5巻
・城アラキ、長友健篩『バーテンダー』10巻
同時発売だった二作。
ここまで読んできてハッキリと分かったのは、
原点『ソムリエ』の血を継いだのは『バーテンダー』だと言うこと。
多分『新ソムリエ 瞬のワイン』よりも正統に継いでいるだろう。
城アラキさんが初の女性主人公に戸惑っているのかなんなのかわからないが、
いまいち『ソムリエール』は乗り切れていない。
どちらかといえばこちらが『瞬のワイン』の流れに感じる。
ちなみに、作画担当者の問題も大きいと思う。
過去の城アラキ作品から想像するに、原作はコンテではなくシナリオの状態であるものと思われる。
そうすると当然、各作家らしさの出たマンガが出来上がるわけだが、
その結果のバラつきと言えるだろう。
しかしまぁ、いずれも面白い事は間違い無い。
・DJ KAWASAKI『you can make it』
待望のフルアルバム2作目。
代表作となった『BEAUTIFUL』も素晴らしかったが、確実に進化している。
CAPTAIN FUNKのようなスペーシーさも加わったが、それがまた良い。
乙女ハウスなんてのが流行っている昨今であるが、この方はその一枚上にいる。
現在の私の一押しDJ!!

written by D.J.HIRO : 2008年02月17日 23:59



comments

おぉぉ!ミュージカル座の短期口座!凄く気になっているのですが、毎週末スケジュール調整が効くか不安だったのと、浦和が遠いので諦めたのです。
今度是非詳細聞かせてください。
発表会とかも見てみたい。

written by みっつぁん : 2008年02月18日 01:08

おー!アレに興味を持っている人がいるとは!(笑
ざっとお話すれば、私が行っているのは日曜クラスで、
回数が少ない事もあり進行がめっちゃ速い(汗
素人OKとなってますが全くの素人(ex.私)には付いて行くのがなかなか厳しい。

驚くのはリピーターが半数以上いること!
しかも複数回参加してるって人が多い。
それだけ楽しいって事なんだろう!

ちなみに土曜クラスはほとんどが講義らしい。

発表会は4月13日だよー!
浦和だけどね!!(笑)

ま、また聞きたい事があったら聞いとくれ~。

written by D.J.HIRO : 2008年02月19日 00:59

有難う!!しかも、漢字変換間違えしてたね私==;
短期口座→短期講座。すみません。
土曜のって、6ヶ月のやつだよね?
私も、全くの初心者なんだけど、ミュージカルの歌とか好きで、ミュージカル好きな友人とカラオケ行っては歌うとかしてて^^;
以前、お手ごろにカルチャースクールとかで歌えないかなって思って、色々探したんだ。
いっそ、歌えれば良いとか思って、ボイトレとか声楽まで探したんだけど、会社後に行けるのがなかなか無くて・・・。
休日は色々、レジャー行きたい人なので、厳しいかなと思って。
発表会、いけたら行こうかな!日本発のミュージカルって何気に宝塚のしか見た事無くて、見てみたいよ。
浦和・・・毎週末じゃなきゃ行けるんだけどな。
って、長々すみません!
情報有難う~!

written by みっつぁん : 2008年02月19日 01:19

>ミュージカル好きな友人とカラオケ行っては歌うとかしてて
それやる!(笑)
私の場合は、普通の友人相手だが(笑)


気軽に受けられるミュージカルの講座ってほとんど無いんだよね。
ほかは経験者じゃなきゃ試験受からないような専門学校しか無い。

そう言えば、同じ日曜クラス行ってる人に、
ミュージカルナンバーを歌うワークショップに行ってる人がいるよ。
ちゃんと配役とか決めてレコーディングやるらしい。
結構おもしろそうだよね~。

今はウエストサイドストーリーだとか。
社会人向けらしく、基本、月曜とか平日の夜。
参加頻度も自由で、一回3000円。
場所は参宮橋らしい。
今月は25日、29日にあるってさ~。

written by D.J.HIRO : 2008年02月19日 01:45

そのワークショップもなんか知ってるぞ。
その、調べてた時にHP見つけた・・・けどちょっとよくわからなくて止めたんだ。
メールで問い合わせってなってたんだけど、実際どんなかな???

なんか、色々詳細聞きたくて長くなりそうなので、メッセージで送ります。
有難う!

written by みっつぁん : 2008年02月20日 00:26