2007年07月23日

月刊 ワタナベヒロアキ

さて、今月も始まりました。
何事にも動じない心を持ちたいと思いながらも、無感動な人間にはなりたくない。
などと思いながら始まった、この1ヶ月超の記録。
今回は舞台演劇のレビューが6本あります。
過去最多です。

お知らせ最新情報としましては、
今年の夏コミ、8月17日(一日目)に【VODALES】参加いたします!
スペースは「東W48b」です。
新作は「デュアル☆デュエル 戯雅輪舞 第3幕 ~Happy Birthday Mr.Bokurai~」!!
(コミケ参加決定に伴い発売を予定されていた7月から8月に変更いたしました。ご了承ください。)
既発の「第2幕」と、そして「第1幕」の第2版も販売いたします!
もしかしたらその他にも告知物などあるかもしれません?
詳しくは【VODALES】のほうで!
あと多分、委託物でクレイモアとか東方とかあるかもかも?

そして、11月24日開催予定の「東方不敗小町4」にも『ドッジ弾幕』の参加決定です!
こっちの詳細は数ヵ月後か(笑)

それでは恒例の逆行日記。

7月21日
オープンキャンパス兼ホームカミングデイということで、多摩美に行く。
卒業以来会ってない人なんかにも会えてちょっと懐かしい感じである。
みんなそれぞれ頑張ってるなぁ。
負けていられん。
牛歩でも良い。
止まるな。

7月20日
新宿シアターサンモールで上演中の東京セレソンデラックスの舞台『歌姫』を観に行く。
東京セレソンデラックスの舞台は初見。
シアターサンモールは小~中規模の劇場。
簡易タイプのイスだが雰囲気や座席の配置はとても良い。
で、舞台。
素晴らしい舞台だった。
昭和30年代、土佐にある映画館を舞台にしたストレートプレイ。
正直、あんま面白そうじゃないなぁ…と思って観に行った。
が、これが凄い。
隙が全く無い。
笑いあり涙ありなんてよく言うけど、笑いと涙が同時にきちゃったりする。
ラストのほうなんか、切なくて、感動で、泣いてるんだけど、
泣いてる最中にもう笑わずに入られない演出してくる。
『いとしの儚』以来、久々にマジで泣いた。
歳食うと涙もろくなるってのは本当かもしれない。
でも、後述する『東京タワー』では涙の「な」の字も無かった。
だからこの舞台が素晴らしいのだと思う。
これは積み重ねの舞台だ。
この映画館に関わる異常にキャラ立った人々の日常を、笑いを交えながら描く。
それが観客の思い出になっていく。
観客は自分達もこの土佐の港町で暮らしているような気になってくる。
淡々としている。
だが、ラストに近付くにつれ、ハラハラしてくるのだ。
どんどん引き込まれる。
王道といえば王道の戯曲。
だが、その王道を全くハズすことなく完璧に走りきっている。
とてもよく練りこまれている。
そしてこちらもよく練りこまれた演出。
それを完璧に演じこなす役者陣の実力。
全て上手く噛み合った素晴らしい舞台であった。
8月5日まで上演されるらしいがもう一度行きたいくらいだ。
と言うか、是非観に行って欲しい舞台だ。
値段もかなりお手ごろである。
舞台演劇にあまり良い印象が無い人は特に観て欲しい。
さらに書いておくと、販売されているパンフレットも素晴らしいので購入をオススメする。

7月19日
午前中、渋谷セルリアンタワーにて現在決まりそう(?)な仕事の打ち合わせ兼面接。
なかなか面白い話が聞け、やる気が出る。
時間が空いたので渋谷をブラブラ。
タワレコの1階がちょっと変わっていた。
なんか以前より本とか雑貨とかが増えて、しかもイスとか置かれている。
かなり良い感じ。
売ってたコロコロコミックTシャツを買うかどうか物凄い悩む。
っつーかこんなん出んの!?
スーパーアタックランディングとかこだわりを感じすぎる!!
即行予約だ!!(笑)

7月18日
発表された時から欲しかったWi-Fi AUDIOのVGF-WA1がソニスタで値下げされたので、
注文していたのだが、それが届いた。
かなり面白いガジェットだと思う。
デザインとかシステムとかかなりツボ。
こう言うのあればいいのに!とずっと思っていた。
でもうちのメインマシンはWin2000なので実は使えないのである。
早く使いたい…。

7月16~17日
戯雅輪舞第3幕の入稿作業も終え、打ち上げモード。
満を持して、日本青年館で上演されていた
サクラ大戦・紐育レビュウショウ ~歌う♪大紐育♪2~』を観に行く。
帝都花組の歌謡ショウは昨年で10年の幕を閉じ、
その後を継ぐ形で昨年からこの紐育星組のレビュウショウが開演した。
昨年のショウも素晴らしかったが、
やはり規模や全体の精度など帝都には及ばないと言う印象が強かった。
が、しかし、今年はどうだろう!
予想をはるかに上回る完成度、そして確立された紐育星組のレビュウスタイル。
歌謡ショウとは全く違う、それでいて同じ魂を持ったショウがそこにあった。
むしろ、個人的好みでいうならば紐育のショウのほうが帝都よりも好きかも知れない。
とにかく華やか!そしてスピーディ!
そのコンセプトどおりの全く飽きさせない、ファンサービスに溢れたショウ!
もう随分と舞台を見るようになったが、ここまで華やかで満足度の高いショウは稀だ。
歌謡ショウとの大きな違いは物語芝居を大きく省き歌と踊りのショウに重点を置いた点だろう。
だがそれがハイクオリティな紐育星組の歌と相性完璧。
多分これは演出側の計算どおりなのだろう。
幕が開いた瞬間におぉ!!とまず圧巻。
その興奮のままラストまでぶっ飛ばす。
完璧な役者陣による完璧な歌。
素晴らしい楽曲。
メリハリをつけるコント(笑)
とにかく満足度が高い。
帝都花組の歌謡ショウに比べ、確かに予算など節約しているのは観ていて分かる。
だが、それは演出で完璧にカバーされている。
満足度が下がる事は無い。
客はあくまでショウを金で買っている。
その満足度を買っている。
そう考えるとこの買物は一見高いようでメチャメチャ安い。
舞台演劇だって金を取る以上、芸術であると同時に商品だ。
それを理解していないと感じられる舞台は多い。
サクラ大戦のショウはその点、素晴らしいというほか無い。
『サクラ大戦V』の原作ゲームはやはりそれまでのシリーズに比べて人気が無いと思うのだが、
これは帝都のショウがそうだった様に、口コミ等でこのショウの人気は上がっていくハズ。
客は正直だ。
微妙な物には微妙な反応。
だが素晴らしい物には賞賛。
紐育レビュウショウに喝采を!

と、大満足のままアキバで資材を購入しそのまま梅島へ。
翌日『戯雅輪舞第3幕』脱稿の打ち上げ。
飯食いながらの雑談が一番のブレインストーミングになる。
面白くなりそうだ。

7月12日
東京芸術劇場で上演されていたスイセイ・ミュージカル『サウンド オブ ミュージック』を観に行く。
言わずと知れた傑作ミュージカルである。
映画版が特に有名か。
私にとってこの作品はとても思いで深いものである。
中学3年の文化祭で、私の所属していたバスケ部を中心とした有志が、
この『サウンド オブ ミュージック』を上演したのだ。
私はこの時、監督と言う名の雑用係をやっていたのだが、
今考えればこれが私の舞台ミュージカルに対する原体験だったのかもしれない。
少なくともそれまで舞台もミュージカルも見たことなど皆無に等しく、興味も無かった様に思う。
まぁ、そんな昔話は置いておいて、今回の舞台である。
全体的あっさりとした作りであったが、主演である中村香織のマリア、
そして重要脇役であるところのマックス、吉田要士が素晴らしかった。
特にマリアは素晴らしくキュート!
これまでのマリアのなかできっと一番愛らしいはず。
ある意味新しいマリア像であるが、とにかく良かった!
小柄ながら素晴らしい歌とダンスを見せ存在感があり、完璧に主演を張っていた。
そしてマックス。
もうアホほどキャラ立ってた。
こんな凄いノリで良いのマックス??って思うぐらい。
これもまた新しいマックス像だが、でもそれが素晴らしかった。
音楽祭への場面転換の演出には鳥肌が立つ。

7月8日
天王洲銀河劇場で上演されていた『舞台 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を観に行く。
言わずと知れた、リリー・フランキー氏の有名自伝小説を原作とした舞台。
豪華キャストである。
私はこれまで小説はもとよりドラマも映画もなにも見ていないでこの舞台を見た。
脚本家の話では大分アレンジしてあるとの事。
感想としては、きっと原作(素材)は普通に面白いと言うか感動するんだろうなぁと言う感じである。
これもある意味王道的な感動話である。
(自伝に王道も何も無いが、
 人生が物語=フィクションの王道と被っているというのはある意味凄いな)
しかし正直な話、この舞台は期待ハズレにも程があるという感じであった。
先ほど王道と書いたが、逆に言えば王道なのに……という話である。
特に、私個人的に考えたとしても感情移入が出来そうなシチュエーションなのにである。
私は公的な場であまり否定的な意見は書かないようにしているが、残念としか言い様が無い。
キャスト陣はさすがの上手さであった。
主演の萩原聖人など、よく自然体のままあの前編に渡る語りをこなしたと思う。
そう、皆、自然体であった。
自然体に見えた。
それが妙なリアリティを生み、素晴らしかった。

7月6日
多摩美で開催されていた『Insight Vision II』を観に行った。
意外と見た事無い作品が多くてよかったが、展示状況は最悪だったと言っていい。
作品が、寿司詰め状態である。
久々に会う人などいて懐かし話などする。
ヲノサトル氏のパフォーマンスを初めて生で観た(聴いた)が、さすがだった。
何と言う幅の広さなのだろう。

6月30日
新宿御苑前andZONEで開催されていた『今彩展-いまいろ-』に行く。
後輩の展示である。
先日一度訪れ、クロージングパーティがあるということで再度やってきた。
各人、作品のブレが少なくなってきていると思った。
作品とは作家自身。
それを強く再認識させられた。
作品に作家がはっきりと見えてくることこそ、作家としての進歩であると私は思う。
それは作家性と勘違いされるスタイルの話ではなく、もっと内面的なものだ。
パーティー後、新宿ゴールデン街で打ち上げ、
そのまま蕎麦屋やらクラブやらカラオケやらってんで徹夜。
って、なんじゃこりゃ(笑)

6月25日
東京芸術劇場で上演されていた舞台『ぶるー・ブルー・バースデー』を観る。
いしだ壱成、中澤裕子主演でスタッフなどもテレビ出身で固めた舞台。
典型的シットコムであるが、
得意技であろうテレビのバラエティ番組的演出が舞台としては新鮮な感じがする。
日替わりでお笑い芸人が出てネタをやったり(笑)
お約束の嵐でなかなか笑える。

6月24日
北千住のTHEATER1010で上演されていた『ミュージカル 蝶々さん
プッチーニの傑作オペラ『マダム・バタフライ』で歪まされてしまった真実の蝶々さん像を描き、
日本から発信していこうと言う試みで制作されたオリジナルミュージカルである。
この試みは非常に面白い。
して、内容であるがとても美しいミュージカルである。
島田歌穂の演ずる蝶々さんはとても愛らしく生きた美しさを持っている。
その姿と対比するように「マダム・バタフライ像」が描かれる演出も面白い。
役者陣の実力も歌、演技共にすばらしい。
派手さは無い。
だが、とにかく美しく、魅せる、聴かせる極めて日本的なミュージカルである。
新しいミュージカルのスタイルをここに見た気がする。

6月11~15日
色々と収録、会議等々も兼ねて梅島合宿。
というか私が居候してるだけだが(笑)
たまにはああ言う生活も楽しい。

written by D.J.HIRO : 2007年07月23日 20:49



comments

Houses are not cheap and not everyone can buy it. Nevertheless, home loans was invented to support different people in such situations.

written by JUDITH28Reyes : 2010年08月23日 13:11

I am a victim of MasterFile, I had an Indian web designer that use to work for me make a design and he used (but changed) a photo possibly from MasterFile I am not sure where he got it.. but the photo is on MasterFile now.

written by halloween colored contacts : 2011年05月18日 06:48

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