2006年04月19日

UNBALANCE/BALANCE

風邪なおんねぇぇえ!!(笑)
あと一歩と言う所で行ったり来たりしている。
不規則すぎる生活と睡眠不足、栄養不足が原因だろうが、いい加減なおってくれ…(汗)

そんな中、15日に青山通りスパイラルガーデンで催されていた、
竹尾ペーパーショー2006『UNBALANCE/BALANCE』へ行った。
企画・構成は秋田寛氏(なつかしい人もいるのでは…?)
最終日だった事もあってか、ものすごく混んでいて、パンフレットも貰い損ねてしまった(泣)
展示は一階と二階に分かれており、
一階は世の中に流通している様々な質感の紙製品を紹介すると言うもので、
その質感を擬音を用いたいくつかのカテゴリーに分けて紹介していた。
まぁ、正直その分け方はかなり曖昧な物だ。
一般流通しているだけに、あまり新鮮な感動は無かった。
しかし、本展示である二階の展示は素晴らしく面白かった。
複数のデザイナーが、竹尾の新技術を含めた紙加工を用いて、
既に市販されている商品のパッケージ等をリデザインすると言うものである。
感覚的には『ニュー・デザイン・パラダイス』の展示に近い。
しかし、それぞれのアイディアやデザインの素晴らしさ、面白さに加え、
その素材が紙であると言う事に驚かされる物が多かった。
竹尾の狙いは正にそこであるようで、
いくつかの作品には竹尾の社員が着いており、加工技術の説明をしていた。
自社の技術の使い方をデザイナーに提案して貰い、
その展覧会を催す事でプロモーションを行う。
ある程度大きな企業ならやっている事だが、
これだけのメンバー、質、量を一製紙会社が主催し集めることが出来ると言うのは、
デザイナーと馴染み深い竹尾ならでは、ではないだろうか。
ともかく、大変見応えのある素晴らしい展示だった。
最近、特にデザイン系の展覧会は、
有料の物より今回のような企業のプロモーションを兼ねた、
無料の展示の方が内容が充実しているような気がする。

先週だか先々週だかから、
BS2で『機動警察パトレイバー』のTVシリーズが放映されている。
先日書いた『クリィーミーマミ』の伊藤和典、高田明美、両氏コンビを中心に、
ゆうきまさみ氏、出渕裕氏、そして押井守氏を加えた『ヘッドギア』原作の、
言わずと知れた有名メディアミックス作品である。
本広克行監督『踊る大捜査線』シリーズなどに、
本作へのオマージュが強く見られる事は有名な話だ。
シリーズ的にはやはり劇場版1、2が特に有名だが、
このTVシリーズ(元OVA含)や漫画版も忘れてはならない。
特にこのTVシリーズは本シリーズの始まりでありその中心である。
私の感覚でも、TVシリーズがベストな作品バランスをとっているように思う。
20年近く前の作品だが、そのクオリティの高さは目を見張るものがある。
個人的にはロボットアニメ的でない本作を象徴するような、
クールで淡々としたこの第一期のOPが映像、曲共に大好きで、
久々に見たものだから録画した奴をOPだけ繰り返し見てしまった。

最近、昔見ていたような古い作品を良く見るのだが、
それは「昔は良かった」と言う感慨に浸るためではない。
自分は何を見て育ってきたのか、何を良いと思って来たのか、
そして、何故それを良いと思ったのか、それを知るためだ。
時に、流行や最近知った物に影響を受ける事がある。
その流れの本質を見いだすために、
自分の感覚を客観的に理解し操作出来るようにしておく必要がある。

一番最近の話をすれば、それが『パトレイバー』を見て確信した事だ。
私が『踊る大捜査線』を好きな理由である要素の一部は、
元々『パトレイバー』にあった物であったし、それ以上の物を本作は確信させた。
そしてそれらは私が良いと思う他の作品とも共通する要素であった。
とりあえず、私はこの研究結果を『B.R.S.T構想』へとぶつける事にする。

パラサイト・イヴ!!

written by D.J.HIRO : 2006年04月19日 09:44



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