2005年03月17日

山手線様々

いやはや、今日は久々によく動いた日であった。
まず朝一に上野の東京都美術館で開催中の『ミュシャ展』行った。
平日の朝だと言うのに混んでいた…。
作品数が思っていた以上に多く、とても見ごたえがあった。
彼の作品は本物と言ってもその多くが印刷物である。
そのため現存点数も多いのだろう。
印刷物だから、本で見るのと大して変わらないんじゃないかと思っていたが、やはり実物は違う。
鮮明さもそうだが、本の印刷では表現しきれていなかった部分なども多数見て取れた。
特に、秀作や下描きなど、本では小さく少ししか載せられていないようなものほど素晴しかった。

次に同じく上野の国立西洋美術館で開催中『ラ・トゥール展』へ。
仕方が無い事なのだが、この展示は模作が多く、真作は数点であった。
これは面白い所でもあるのだが、同じ絵を元に描かれた二枚の模作が並べて展示してあったりする。
だがこの二枚、雰囲気がまったく違うのである。
はたして、どちらがより本物に近いのだろうか、と悩んでしまった。
光に執着していると思われるラ・トゥールだが、どの作品も光源自体を描こうとはしていない。
むしろ無理やりと思えるような隠し方をするが、あれはどう言った意図による物なんだろうか。

続いて、ふと思い立ち劇場版『AIR』を観に池袋へ向かった。
劇場も時間も知らなかったのだが、池袋でやっているような気がしたので言ってみる。
案の定、シネマサンシャインで上映していた。
前売りなども買っていなかったので当日券を買おうと思ったのだが、
何やら、当日券を友達の分も買ったのだが、相手が来れなくなってしまったと言う人に声をかけられ、
ラッキーな事に当日券を1000円で譲ってくれた。
上映時間まで時間があったので『太正浪漫堂』で時間を潰す。
前回が立見となっていたので一応上映開始30分前に劇場へ戻ったのだが、
既にかなりの行列が出来ていて驚いた。
って言うかおかしくね?
平日のお昼ですよ…しかも公開してから大分経ってるのに…。
結局私の観た回も立見が出ていた。
で、肝心の映画ですが…あれはダメだと思います。
出崎監督だし、ちょっとは期待していたのだが…。
原作と違うとかそう言うことは別に良い。
監督は作品が良くなるようにそれを変えるのが仕事だから文句は無い。
しかし、何がダメってまず作画が酷い。
絵柄が嫌いなのではなく、作画が手抜きなのだ。
今時、劇場版であれはまずいと思う。
東映は制作にコンピューターを導入してから特にだが、CGに金をかけて作画をおろそかにし過ぎだ。
作品自体について軽く書けば、出崎演出は好き。
特に中盤から後半にかけては凄く良かった。
だが、前半とラスト、そしてストーリーの描き方は疑問が残る。
原作のファンが多かった事もあって思い切った事が出来なかったのだろうが、
どうせなら割り切ってストーリーを組みなおした方がよかったのではないだろうか。
なまじ原作をなぞっているから、全体がぐちゃぐちゃだ。
しかし理不尽なストーリーだった。
だがよくよく考えれば原作も十分理不尽なんだなぁ(笑
原作自体、テーマは汲めるしそれをよく描けているが、ストーリーはとても表面的だ。
悪く言えば、感動するが、それはその場の空気に流されているのだと言ってよい。
この部分はゲームと言うものの性質その物が大きく関わっているのだが。
ま、それでも抜群の傑作である事に変わりは無い。
結果として原作がゲームであるが故の欠点が露呈した感じである。
まぁ、原作をまとめたと言う意味ではかなり良くやったと言えると思うが。
そもそも90分にあれをまとめるのは無理だからなぁ。
と、出来るだけ書かないようにした割に長々と書いている事に気付きました。
なので『AIR』については以上。
映画を観終わってから『ZOOMEDIA』の展示で使う材料を探しに東急ハンズへ行く。
が、なかなか丁度良いサイズの材料が見つからない。
しかも相当な予算オーバーになる状態であった。
悩みまくった結果、とりあえず買うのを止める。

そして新宿まで移動し、
ICCで開催中の『アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険』展へ行くため初台まで歩く。
展示は面白かったが、規模的には小さく、
知ってる作品も多かったのですぐに見終わってしまった。
しかしICCの未来が心配である。
これからと言う日本メディアアート界の重要かつ貴重な美術館だが、最近規模を縮小、
さらにこの展覧会以後の展覧会予定が入っていないのだ。
どうなることやら…。
徒歩で新宿まで戻り、東急ハンズへ行く。
やはり池袋より在庫は多いが、私が求める大きさの材料は無いと言う事と、
あまりにも高額だと言う事で、安い違う素材を使い、
さらに手に入る材料にあわせて作品サイズを少し小さくする事にした。
少し残念ではあるが、値段は半額以下になったのでコストパフォーマンス的には正解だろう。
東急ハンズを出て、今度は同じく材料の布を探しにオカダヤで行く。
こっちのほうが悩むかと思ってたのだが、入店後すぐに丁度良い生地が見つかり、
さらに在庫も十分と言うことで、ものの5分ほどで買い物が終わった。

おかげで、時間的に行けないかと思っていた原宿のデザイン・フェスタ・ギャラリーへ行く事が出来た。
ギャラリーは大体予想通りな感じだった。
かなり良さそうである。
今のところの予想では夏頃、この場所でいっちょお祭りをやってやろうかと企んでいる。
規模は小さいだろうが、VODALESの将来への布石として大きな一歩になるはずだ。
ま、まだ分からんけど(笑
DFGを出て夕食を摂り休憩してから帰路へつく。
色々と刺激的で脳の活性化する一日で良かった良かった。

written by D.J.HIRO : 2005年03月17日 23:19



comments

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written by louis vuitton outlet : 2011年05月05日 17:31

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written by louis vuitton Handbags : 2011年05月10日 04:02

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